「ビジョントレーニング」とは?
ビジョントレーニングは、欧米諸国では80年以上も前から歴史があり、子どもの注意欠陥多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)、読み書き障害(ディスレクシア)など発達に課題がみられる子どもたちの改善・克服などに活用され、取り組まれている発達支援の実践プログラムです。またこのトレーニングは課題を抱える子どもだけではなく、健常者にとっても視空間認知能力を高め、動体視力や判断力などの身体能力の向上もできるため、アスリートやプロスポーツ選手の能力発揮に用いられています。
からだの情報源である「眼」は、脳の活動全般に多大な影響を与えます。よって、眼は脳の一部が外に出ている器官であるといえます。
ビジョントレーニングでは、この眼の諸機能(視覚機能)を鍛えることによって、脳を活性化させ視空間認知能力を向上させるとともに、人が本来持つ集中力・判断力・情報処理能力など、様々な能力を高めていきます。
私たち人間は、外界からの情報の8 割は眼から得ているといわれています。眼から得た情報は脳に送られ、その情報をもとに身体を動かしコントロールしているのです。その一連の動きを視覚機能といい、この視覚機能を高めることで正しく脳や各機関に伝えて処理するチカラを育てていくことができるのです。
また、ここ数年日本でも発達障害の子どもの療育やトレーニングとしてビジョントレーニングが大きく注目され、実際の現場でたくさんの方が子どもたちの変化を実感されています。
感覚は積み木を積むように発達
~発達の階段を順番に上がることの大切さ~
下図のような発達の順序を守ることは非常に大切です。乳幼児期の意味のある体験をして、目と脳と体のコーディネイトされた運動パターンの発達が、「言語」や「思考」「概念化」といった学校での勉強の基礎になるかがこの図から分かります。
つまり勉強の苦手な子どもに、勉強だけを強いるのではなく、ビジョントレーニングのプログラムをプラスすることによって、結果「勉強ができる」という方向にシフトすることが可能となります。
ビジョントレーニングで基礎となる5つの感覚機能が育つ!
人は幼少期から様々な体験をし、その体験に意味付けをして経験と換え成長し、やがて社会人として育ちます。
「人づくり」が第一に取り組む教育と考えます。
5つの感覚機能が育ち、つながる
平衡感覚・固有感覚・触覚の3つの基礎感覚に加え、視覚・聴覚機能を活用するトレーニングをおこなうことで、視空間認知の発達や目と手の協調性、言語機能の発達などを促し、結果として集中する力、読み書きする力、運動能力の発達など、さまざまな能力がビジョントレーニングによって養われます。
下の図のこれらの感覚のつまづきをなくすことが、しっかりとした学習に向かうためのベースを作ることになるのです。
独自のビジョントレーニングメソッド「BestVisionメソッド 」
(一社)日本ビジョントレーニング普及協会では、ビジョントレーニングを基本とした「脳神経科学」「行動科学」「心理学メンタルトレーニング」の3 つの科学を融合した独自のメソッド「 BestVisionメソッド」を用いてトレーニングを行っています。
「ベストメソッド独自の本物のサポートスキルの習得 」
(一社)日本ビジョントレーニング普及協会のプロ養成講座では、単なるビジョントレーニングに基本的な知識学習だけではなく、実際のクライアントに実施する「目の使い方現状チェック」から、「課題を見つけその方に合ったサポート方法」の提案の仕方、そして視力に問題のある場合は提携する眼鏡店で資格を持つ眼鏡士による検眼もサポート。
そして、支援スキルにおいては、具体的なビジョントレーニングの実施プログラムの紹介や提供、また、個人を継続的にサポートをするためのコミュニケーションスキルの習得から、コーチングスキル、カウンセリングスキルまで、関わった方の目標の実現をサポートするためのキャリア支援のスキルを惜しみなく提供させていただきます。